佐藤鍼灸院/PUREMU 横浜反町店
2015.10.5
卵巣嚢腫の手術後の変調
手術の後、1ヶ月経ったが体調がいまだに回復しない。
特に腰痛と左足の痺れと足背の痛み、足関節が少ししか曲がらない。
歩くのが困難そうで、よたよたといった感じで歩いて来院する。
<治療>
肩背部が硬く凝り固まっているので、一番細い鍼で背骨の際に施術をする。そして、腰部の左側はやや長めの鍼で深く打つ。
すると、左足のしびれは大分とれた。
足首の運動域がまだ少しだけしか動かないと言う。
仰向けに寝かせて、腹部の要穴にやさしい鍼を打つ。
足の三里にやや深めにゆっくりと打った時「すごい勢いで熱い血液が流れた感じがする」とい言って驚く。
同時に足首が自由になった。
三里の鍼は胃の調整とか、足の疲れを取る重要な穴(ツボ)だが、予想をはるかに超えて、見事に全快し私もびっくりした。
40年の治療で初めての経験なので、ここに記載しました。
治療は基本的に、体全体を元気にするようにします。
そのために全体のバランスを考えて、全身に鍼を施術します。 しかし、体の全体で”そこだ”というところに、うまく鍼を当てることができると、驚くような効果が現れることがあります。
その後この患者さんは、全身をやさしい鍼で施術して凝りをとっていくことで、ぐんぐんと元気を取り戻していきました。