花粉症の鍼治療
花粉症への鍼治療の当院の治療法をお伝えしたいと思います。
鼻水・目のかゆみといった【いま出ている症状を抑える】アプローチと【自律神経や免疫系を整えて体質を改善する】アプローチの2方向で効果改善を試みています。
鼻水や鼻づまりなどの今出ている症状を抑えるアプローチとして具体的に選ぶ穴(ツボ)は、3点です。
鼻の症状 (鼻水・鼻詰まり) に効く穴(つぼ)には
・迎合 (げいごう):小鼻のすぐ脇、鼻詰まりの特効穴
・鼻通 (びつう):迎香の少し上、鼻の骨のキワ
ここを打った瞬間に「呼吸が楽になります」という反応があります。
・印堂 (いんどう):眉間の中央
の3点です。
これは、鼻を通すだけでなく、リラックス効果もありますし、鼻周りの血流を改善し粘膜の腫れを鎮めたりもします。
かゆみや充血といった目の症状が出ている場合に選ぶ穴(つぼ)は、2点です。
・太陽 (たいよう):眉尻と目尻の外側、こめかみの凹み。
・攅竹 (さんちく):眉頭の陥凹部。
打ち方は、目に近いので浅く丁寧に刺入します。
そして、全身調整 (体質改善・免疫系)で、
花粉症は東洋医学では『水毒(すいどく)』や『肺・脾・腎』の弱りと考えます。ですので、
・合谷 (ごうこく):手の親指と人差し指の付け根。顔面の疾患全般に効く「万能穴」です。
・足三里 (あしさんり):膝の下。胃腸を整え、免疫力を高めます。
・大椎 (だいつい):首の後ろ、首を前に倒した時に出る骨の下。アレルギー反応を抑えるポイントです。
〈施術のポイントと注意点〉
・顔に打つ鍼は置鍼(ちしん):刺したまま10分~15分ほど置くことで、副交感神経を優位にし、炎症を鎮めます。
・置鍼中の刺激:ズーンという「得気(とっき)」を感じる程度に響かせると、鼻がスッと通る感覚が得られやすいです。
・円皮鍼(えんぴしん):施術後に小さなシールの鍼を「合谷」などに貼っておくと、効果が持続します。
〈施術のタイミング〉
シーズン前:症状が出る1ヶ月ほど前から週1回ペースで打つと、発症を抑えたり軽く済ませたりできます。
シーズン中:強い症状が出ている時は、週に1~2回程度で対症療法的に行います。
具体的に、【鼻詰まりが特にひどい】や【目のかゆみを何とかしたい】など、特にお困りの症状はあれば、 それに応じた重点的なケアもあります。
50年の鍼治療経験に於いて、花粉症の効果の速さは感嘆の極みです。







