飲みすぎて朝がつらい/全身がだるい/胃腸が弱い
冬は忘年会やクリスマス、お正月など楽しい行事が続くのでついつい飲みすぎたり食べ過ぎたりで胃腸をこわし不調で治療にこられる方が多くなります。
これからの時期を鍼灸で体調を整えましょう。
一石三鳥のツボって?!
胃の不調を治すには、足の三里の穴(つぼ)、すなわち
胃を強くし、
全身を調節し、
足の疲れをとる
と、いう一石二鳥ならぬ、一石三鳥の穴(つぼ )に鍼を施します。
江戸時代の旅人は、旅籠につくと 足の三里に灸をすえたものです。
足の疲れをとり、昔は生水を飲んでいましたから、旅につきものの食あたり
に、三里の灸がよく効くのを知っていたんですね。
昔の人って、養生がよかったのですね。
さらに三里の穴(つぼ)の効用は、無病長寿の灸として古くから賞賛されている穴(つぼ)で芭蕉翁も旅をするにはかならず三里に灸をしてから出たという記録も『奥の細道』にあります。
また、三里について悲しくもみじめな実話があります。
今次の大戦で一旦敗戦となるやこれまで勝ち進んだ長い大陸の道を、夜を日に継ぎ敗戦の後退を続けなければならなかった人々です。一旦隊より落伍すれば命はないと言う時、自らの着衣の繊維をちぎって三里の穴に火を点じ、互いに励ましあってようやく帰還したという話は幾人もの人が伝えているそうです。
私たちの日々の生活をさわやかに過ごされるよう、ぜひ三里の穴(つぼ)を知っていただきたいと思います。東洋医学の鍼灸ワールドって面白いって、興味が沸きましたか?!