ある女性の50歳から60歳までの遍歴
50歳女性が顔面麻痺の治療でいらっしゃいました。
病院でステロイドの治療を受け、一週間後に退院しましたが、退院後の回復が思わしくなく、当院に来院されました。
とても50歳とは思えないほど疲れ果てた容姿で、髪も真っ白になっていました。これでは、とても顔面麻痺の回復どころではない身体になっているなと思いました。そしてお話を伺うと、全く疲れが取れず、体調不良のなか、毎日やっとの思いで通勤しているとのことでした。そこで、まず顔面麻痺の治療を主に経穴(ツボ)を選択し、そのほかは全身の気の流れを活性化し、体調不良を回復させる治療に専念しました。週1回の治療で4回目くらいから、大きく好転し顔面麻痺による顔の垂れ下がりは人前では気にならないというほどに回復したのです。
その後は月に1回くらいの割合で、体調管理といった形で治療に見えていたのですが、いまいち年齢以上に老けたイメージが解消されませんでした。2年後も3年後も大きな病気がなく経過しましたが、どうしても老けたイメージが解消されません。
4年後、ふとしたことで生活習慣病の話になり、生活のあらゆるパターンを聞き、その時初めてピンと来たことがありました。
趣味が読書で「よく、寝転がりながら本を読む」とのことを聞き、それだ!と思いました。
寝転がりながらの読書は、首を支える筋肉に負担をかけ続けます。 一般的に健康な人でも30分で首が痛くなります。そんなことを、毎日1時間以上続けていたというのです。このこと以来、寝転がりながらの読書を止めてもらいました。そして、治療として首の両側を重点的に施術しました。すると、1年後から黒髪が混ざり、今ではロマンスグレーといえるような、銀髪になっています。
今年還暦になりましたが、以前よりも若々しく、とてもチャーミングな方になられました。